6/4 保護者支援団体「NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ」運営の「うさぎカフェ」訪問

6月4日(2019年)、村主(代表理事)、岡田(理事)、森常(理事)の3名は、岡山県倉敷市粒浦にある障害児の保護者による保護者支援団体である「NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ」が運営される「うさぎカフェ」を訪れました。

 

   カフェは住宅地の中にある古民家を改装した和室で実に日本家屋感あふれる和やかな空間でした。カフェと言っても最近流行りのカフェでは決してないですけど、いらっしゃる方との関係を築く上では誠に思慮深い配慮がなされた場所であるということは確信を持って申し上げれます。

 

   この度の往訪の第一の目的は、代表の方に直接お会いして、クローバーの会のホームページとすてっぷのホームページとをネット上でリンクさせて頂く許可を得ることでした。リンクのご許可に関しては、ありがたいことに理事長の安藤希代子さんはさらりとご承諾して下さいました。

 

    続いて、クローバーの会で保護者&養育者の方にとって分かりやすい子どものサポート・ブックを計画しているという話をする中で、安藤さんからサポート・ブックの作成に関してだけではなく、障害のある子どもと家族を支援していくうえで掬すべき大切なお話を聞かせて頂くことができました。

 

    その内容をかいつまんで共有させていただきます。

 

・「すてっぷ」がネット上の資料ではなく紙の本として『倉敷子育てハンドブックひとりじゃないよ』を上梓したのは、検索した人の関心事だけにアクセスが制限されるネットの情報と違って、本だとページをめくる途中で他の事柄にも目が留まる可能性があるということ。加えて、本はお家に置いてあるという安心感をもたらし、置いてあることで困ったらすぐに手に取り、すてっぷのことを思い出すことができ、うさぎカフェや他の場所に赴こうというきっかけになるということ(クローバーの会では今のところ書籍化は考えていませんが、欠かせない観点のお話でした。)。

 

・うさぎカフェという「カフェ」というスタイルにすることで、お客さんと店員さんという関係になり、相談する人と相談される人という上下関係のようなものが中和されて、いらっしゃる方の相談に来たとき特有の心理的な構えが薄れるということ(クローバーの会でも保護者の方が構えることなく話しやすいスタイルを目指しているのでとても示唆に富んだ内容でした。)。

 

・その他にもすてっぷのマインド(理念、大切にしたいこと、気持ち、考え方)を拡げていくための、講演会活動、出前茶話会、子どもの紹介文の書き方・活用の仕方を教える人の育成などの活動があります。

 

   最後に、たとえうさぎカフェを訪問した人がすてっぷは自分には合わないと思ったとしても、その人が孤立せず、別の所と繋がってくれれば良いという思いを持って活動していると話して下さったのも強く印象に残ったことです。

 

 理事長の安藤希代子さんをはじめ、すてっぷの皆さん暖かくもてなして下さってありがとうございました。ランチも梅ジュースもデザートも全てとっても美味しかったです!ありがとうございました。